SUBLATIONS JOURNAL VOL.01
矛盾”をつなぐもの私たちのブランド名の由来であるSUBLATION（止揚）は、「相反する要素を融合させ、より高次の発展を生み出すこと」を意味します。これまで私たちは、“MALE/FEMALE”をテーマに掲げたSEC.01に始まり、“NOISE/MUTE”“TIED/UNTIED”“SURFACE/DEPTH”など、さまざまな相反するファクターを“止揚”し、クリエイションすることに情熱を捧げてきました。 同時に、矛盾する2つの要素がチグハグにならず、それらを融合させて形にする作業は、非常に骨が折れる試みであることを痛感してきました。またその答えは、私たちSUBLATIONSのデザインチームだけでは、決して辿り着けないものであるとも。
止揚のプロセスにおいて、最も重要なのは「テーラリング」。私たちの製品を作る、一人一人の職人の手が不可欠なのです。テーラリングは、第10章を迎えたサブレーションズの全てのコレクションに通底するエッセンシャルな要素です。今回は、テーラリング技術が凝縮された、サブレーションズを象徴するアイテムである「コート」を手掛ける工場を紹介します。
金山